過去3年分の確定申告をまとめてやってみた。株の損失繰越控除編
2020/05/20
投資をしている人はご存知だと思いますが確定申告をすることで株式の損失を3年間繰り越せます。私は面倒臭くて損失繰越の確定申告を今までやってきていませんでした。
確定申告の期間はとっくの昔に過ぎていますが、調べてみると思ったより期限の猶予が長いことがわかりました。
いい経験だと思ったので初めての確定申告をやってみました。
繰り越せる損失の確認
2010年から2013年の投資成績は下の表のようになっています。
譲渡損益額 | 配当額 | 翌年に繰り越せる譲渡損失 | |
2010年(平成22年) | 24,900 | 120 | 0 |
2011年(平成23年) | -12,748 | 145 | -12,603 |
2012年(平成24年) | -45,052 | 140 | -44,912 |
2013年(平成25年) | 595,000 | 4670 | 0 |
2013年は儲かっているので、所得税42,831円、住民税17,962円を源泉徴収されています。
2010年は黒字なので繰り越せる損失はありません。
しかし、2011年と2012年には合計57,515円の損失があるので2013年の黒字額と相殺することができます。
具体的には57,515円×税率10.147%=5,836円の税金が戻ってきます。
今回はこの2年分の損失を繰り越して2013年の税金を少しでも返してもらいます。
期限後の確定申告はいつまで出来るのか?
今は2016年です。
2011年〜2013年の3年分の確定申告をすれば税金は戻ってきそうですが、今更できるのでしょうか?
国税庁のサイトを見てみると下のように記載されています。
還付申告書は、確定申告期間とは関係なく、その年の翌年1月1日から5年間提出することができます。
国税庁ウェブサイトより引用
つまり、2011年の確定申告であれば2016年まで可能です。
確定申告書の作成
提出書類の確保
- 源泉徴収票
- 年間取引報告書
年間取引報告書は証券会社が発行してくれるのですが、電子交付にしていたので手元にありません。
電子交付されたPDFを印刷して提出するのはダメらしいので証券会社に電話して郵送してもらいました。
過去の電子交付済みの年間取引報告書を郵送して貰うには手数料が必要な証券会社もあるので注意が必要です。マネックスは無料でしたが、SBIは有料でした。
確定申告書をWebで作成
手書きで作成するのは大変なので今回はインターネット上で作成します。
インターネットでの作成では源泉徴収票や年間取引報告書の内容を入力していくだけなので簡単です。入力が完了したら印刷して完成です。
確定申告書の提出
平日に税務署に提出に行けないので、時間外収受箱に投函する方法を採りました。
2016年1月に2011年から2013年の3年分の書類をA4の封筒に入れて投函しました。
控えの返送用の封筒には205円分の切手を貼っておきました。
税金の還付
所得税の還付
確定申告書を提出してから2ヶ月後、確定申告書に記載した口座に4,096円入金されました。
住民税の還付
確定申告書を提出してから3ヶ月後、市役所より還付金のお知らせと還付金の口座振込依頼書が届きました。
2013年の住民税は翌年の2014年に徴収され、通常は2014年の徴収額を減額するだけで終了します。今回は2014年の徴収が完了しているので還付金の振込という形になっているみたいです。
依頼書を返信してから2週間後、市役所より1,700円入金されました。
まとめ
私は確定申告することで税金を5,796円還付してもらいました。5年以内なら還付の確定申告はできるのでみなさんも挑戦してみたらいかがでしょうか。